"日本の桜100選"選定! 熊谷の荒川桜堤



  熊谷市で大勢の観光客で賑わうイベントと言えば夏の「うちわ祭」と「花火大会」ですが、それに次ぐ大きなイベントとなるのが荒川桜堤での桜まつりです。 熊谷市街のすぐ南側を流れる荒川の堤防には上流側は見晴町付近から下流は万平町付近までおよそ2kmに及ぶソメイヨシノ並木があり、春になるとこの2kmの範囲が全てピンク色の桜並木として染まります。 しかも、荒川桜堤の木々は最近植えられたものではなく、ほとんどが樹齢50年を超える巨木ですので、これらの桜の木が一斉に花を咲かせると桜堤の下は花のトンネルと化します。
  このような素晴らしい花見スポットが評価され、熊谷の桜堤は名誉なことに"日本の桜100選"にも選ばれています。ちなみに、同じ埼玉県内で他に桜100選に選ばれているスポットは長瀞桜並木と大宮公園だけです。
  そして、熊谷の荒川桜堤はお花見スポットとしてはとてもアクセスが良く、熊谷駅南口から徒歩10分ほどで到着することができます。このようなアクセスの良さもあって、春休みを中心に多くの花見客が押し寄せます。 また、3月下旬〜4月上旬にかけておよそ2週間開催される「熊谷桜まつり」期間中は日没から午後10時頃まで一部でライトアップが行われ、夜桜も楽しむことができます。
  毎年大勢の人でごった返す桜堤ですが、最初に説明した通り2kmに渡る長い長い桜並木ですので、場所取りに困る心配はそれほどありません。もっとも、桜まつりのメイン会場として露店が立ち並ぶ荒川公園周辺だけは 土日ともなると場所取りが困難となる場合もありますが、そんな時は少し桜堤沿いを上流側か下流側へ"避難"してしまえばすぐにお花見をする場所を確保できると思います。

  なお、熊谷の桜が見頃を迎えるのは例年4月上旬ですが、その年の気候条件によって半月程度のズレがあり、暖冬の年は3月20日前後に開花し4月を待たずに散ってしまったり、逆に寒い年になると4月になってもなかなか咲かず 4月10日を過ぎた頃になってようやく満開を迎えることもあります。こればかりは開花が近づいてみないと満開の時期がいつになるか分かりません。ただ、毎年の傾向として言えることは東京より約5〜6日、さいたま市より約2〜3日ほど 遅れて熊谷の桜は満開を迎えるということです。




熊谷桜堤写真集

■ 撮影日:2016年4月3日 ※クリックで拡大します
2016年の熊谷桜堤は暖冬の影響で平年より早い3月24日に開花したものの、咲き進みのペースはゆっくりで4月10日頃まで長い期間桜の見頃が続きました。
撮影日の4月3日は7〜8分咲きで、今年も菜の花と桜の共演を鑑賞することができました。

■ 撮影日:2016年4月2日 ※クリックで拡大します
2016年の熊谷桜まつりでは桜堤に隣接する荒川緑地公園で「熊谷さくら流鏑馬」が初開催されました。
熊谷荒川緑地公園に設けられた馬場で披露された迫力ある馬上武芸と流鏑馬の模様をご覧ください。

■ 撮影日:2014年4月5日 ※クリックで拡大します
2014年の熊谷桜堤は3月終盤に開花し、4月の第一週には満開を迎えるという例年通りの経過を辿りました。

■ 撮影日:2014年3月30日 ※クリックで拡大します
2014年3月30日の夕方、三分咲きの桜堤に虹がかかる貴重な光景が見られました。



■ 撮影日:2005年4月8日・9日 ※拡大写真はありません
2005年の桜の満開は4月10日前後となり、熊谷の桜としてはかなり遅いペースでした。例年はこれよりもう少し早く満開を迎えます。











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